Translate

2019年11月5日火曜日

◆「R言語」によるデータ分析:「shinypairs」による散布図では、X軸、Y軸のデータの組み合わせをインタラクティブに変更できます

 Rの「shinypairs」の関数で散布図を作成すると、shinyの機能によって、インタラクティブな散布図を作成できます。なお、shiny、pairsD3などのパッケージが必要です。

 1行のコードを実行するだけで利用できる、GUIの散布図作成ツールです。ただし、外部サイトとの通信によるものなので、機密データでの利用はしないように注意する必要があります。

 「pairsD3による散布図」をshinyの機能で「インタラクティブ散布図」にしているようです。

 散布図を作成する際に、変数がたくさんあって、変数の組み合わせをいろいろと変えてみたい場合があります。そのような場合に、変数の組み合わせをいろいろと試せるのでとても便利です。

 一例として、日本の月平均気温偏差(℃)の1890年代からのデータの月と月の間の相関を見る場合を紹介します。

 分析対象のデータがデータフレーム「df_data1」だったとすると、R Studioで次のような1行を実行するだけで、下図のような「インタラクティブ散布図」が、R Studioの別ウィンドウで立ち上がります。下図は、全変数を投入した場合のものですが、最初の起動時には、3つの変数での散布図になっています。

   shinypairs(df_data1, group = NULL, subset = NULL, labels = NULL)

「インタラクティブに操作できる散布図」画面の画像です。

 shinyのサーバーと通信することによって、図の左側のメニューから、作図に使う変数の選択やプロットの点のサイズ、図の大きさを変更できます。データの表を表示することもできます。

 左上の変数ボックスに入れる変数を変更することによって、必要な変数だけの散布図を簡単に作成できます。

 そして、左下の表示窓に、「インタラクティブ散布図」で作成した散布図をRで再現できるコードが表示されるので、コピーして利用できます。
 数多くの散布図を作成する際、散布図を確認してから、コードを保存しておくことができます。

pairsD3(df_data1[,c(1,2,6,7,8)], opacity = 0.9, cex = 2, width = 600)


 R Studioの別ウィンドウから、ブラウザで表示させることもできます。ただし、しばらく操作をしないでいると通信が途切れて利用できなくなるようです。

 なお、「インタラクティブ散布図」を利用するには、「ggplot GUI」(http://shiny.gmw.rug.nl/ggplotgui/)というサイトを利用するという方法もありますが、「shinypairs」のような複数の散布図の一覧出力はできません。


【注意】上記のいずれの場合も、外部サイトとの通信によるものなので、機密データでの利用はしないように注意する必要があります。


◆下記のURLのページで「インタラクティブ散布図」を利用できるようにしました​

 日本の月平均気温偏差(℃)の「月」と「月」の時系列データの組み合わせによる散布図をweb画面上で作成できるようにしてみました。

 アプリのページの表示に少し時間がかかる場合があるようです。

 なお、「shinyapps.io」の無料プランでのアプリの利用なので、利用時間が一定以上になると来月まで利用できなくなるようです。

 アプリは、下記URLのページにあります。アプリ画面の左上の表示窓に投入した「月」の組み合わせの散布図が作成されます。「月」の削除や追加ができるので、いろいろと組み合わせを試すことができます。
 
 最初、いずれかの「月」を削除すると、「月」を追加できるようになるようです。「月名」を選択して「Deleteキー」を押すと削除できます。すると、表示窓の下にリストが表示されます。表示されたリストの「月名」をクリックすると表示窓に追加されます。

 iPadとかの場合も同様です。表示窓のいずれかの「月」を選択し、キーボードが表示されたら、キーボードの操作で、「月」を削除します。すると、リストが表示されます。リストの「月名」をタップすると表示窓に追加されます。


「インタラクティブ散布図」のページ​https://scitechlabo.shinyapps.io/Japan_temp12m/​


 スライダーで、点の大きさや透過度、図のサイズなども変更できます。

 「shinypairs」という関数の機能を「Shinyアプリ」にしたものです。「shinypairs」のコードをほぼそのままアップロードしただけですが、データテーブルの表示機能やダウンロード機能などが動作しなかったので、機能しないところを省いています。

----------------------------------------------------

---------------------------------------------------

0 件のコメント:

コメントを投稿