Power BIで、図表のカテゴリー軸をスライサーで切り替えたい場合があります。
異なるカテゴリーの軸をスライサーで切り替えて利用すると、1つのグラフで2つのグラフの情報を表示できるようになります。
いわゆる「動的な軸」「動的な凡例」というものです。
ネット上には、「リレーションシップのないカテゴリーテーブル」を利用する方法などが紹介されていたりしますが、他にも図表がある場合には、他の図表との相互作用ができなくて困ることになるでしょう。
ネット上の情報は、限定された環境での例であることが多く、あまり役立たないことがあります。
では、どうすればいいのでしょうか。
まず、Power Queryを使ってカテゴリー列があるファクトテーブルに「インデックス列」を作成します。
次に、スライサーの切り替え用のテーブルを作成します。UNION関数、DISTINCT関数、SELECTEDCOLUMNS関数を使って、複数のカテゴリー列を縦方向に結合します。インデックス列も新しいテーブルに取り込んでおきます。インデックス列でファクトテーブルとリレーションシップを作成して、縦に結合したカテゴリー列をスライサーに設定すれば完了です。
新しく作成したテーブルのカテゴリー列をグラフのカテゴリー軸に設定し、スライサーでカテゴリーを選ぶとグラフの軸を切り替えることができます。カテゴリー切り替え用のテーブルとファクトテーブルはインデックス列でリレーションしているので、動的な軸のグラフとファクトテーブルのデータを用いた他のグラフとの相互作用が可能です。
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