Google アナリティクスの「すべてのページ」別にコンバージョン率を見ることができなかったので、「すべてのページ」と「ランディング ページ」の違いを調べてみました。
この違いについて解説しているサイトがあまり多くなかったので、備忘録としてまとめてみました。
Google アナリティクスの標準の分析メニューで、「ランディング ページ」別に「コンバージョン率」や「目標の完了数」を見ることができますが、「すべてのページ」別に「コンバージョン率」や「目標の完了数」を見ることはできません。
また、 Google アナリティクスの標準の分析メニューで、「すべてのページ」別に「ページビュー数」を見ることができますが、「ランディング ページ」別に「ページビュー数」を見ることはできません。
同じ「ページ」という単語が使われているものの、「すべてのページ」と「ランディング ページ」ではデータの種類(レベル)が異なっています。
「すべてのページ」はヒットレベル、「ランディング ページ」はセッションレベルでデータをカウントしています。
「コンバージョン率」や「目標の完了数」は、セッションレベルのデータなので、「ランディング ページ」と組み合わせて見ることができます。
一方、ヒットレベルのデータである「すべてのページ」の「ページ」と「コンバージョン率」「目標の完了数」を組み合わせてデータを見ることはできません。
なお、カスタムレポートを作成すれば、「ランディング ページ」別の「ページビュー数」を見ることもできますが、その「ページビュー数」の数字は、「すべてのページ」での「ページビュー数」とは異なる場合があります。
セッションレベルの「ランディング ページ」別の「ページビュー数」は、ランディングページを見たセッションでの「ページビュー数」が含まれるので、多くの場合、「ランディング ページ」別の「ページビュー数」の方が多くなっているはずです。
例えば、「Page a → Page b → Page c」というアクセスがあった場合に、Page aの「ページビュー数」は1ですが、「ランディング ページ」別に見た「Page a」の「ページビュー数」は3になります。つまり、「ランディング ページ」別の場合は、「Page a」にアクセスしたセッションでのページビュー数がカウントされていることになります。
なお、上記の例の場合、トータルのページビュー数は、「ランディングページ」から見た場合も、「すべてのページ」から見た場合も「3」ということになります。
「ランディング ページ」というデータ格納場所と、「ページ」というデータ格納場所には異なるデータが保管されている、といったことになるのだと思います。
以上のような例は、GAの標準の分析メニューにないデイメンションと指標の組み合わせでデータを見ようとする場合には注意が必要だということを示しています。